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2008.08.24

北京五輪、男子マラソンも長距離トラック競技化

今日・8月24日、ついに北京五輪閉幕。五輪最終日の午前、男子マラソンが行われ、昨年の福岡国際マラソン優勝者のケニアのワンジル選手(仙台育英高卒-トヨタ自動車(現在は退社))が2時間06分32秒の五輪新記録で優勝。日本勢は尾方選手がトップと6分54秒差の2時間13分26秒で13位、佐藤敦選手はトップと34分36秒差の2時間41分08秒、完走者の中で最下位の76位(大崎悟史選手は故障のため欠場)。レースを見て、マラソンも長距離トラック競技化したという印象を受けました。つまり、アフリカ勢が圧倒的なアドバンテージがあり、日本を含むほかの国はほとんど太刀打ちできず状態という時代に入ってしまったということです。

日本勢は「惨敗」というけれど、それでも尾方選手はアジア選手の中では最高位。アフリカ勢以外の最高位は今年の東京マラソン優勝者、スイスのロスリン選手が6位。ただし、ワンジル選手とは4分03秒(距離にして約1350m)の大差。走りなどの技術や練習の量・質の向上をもってしても埋めるにはあまりにも差が大きすぎます。つまり、生まれ持っているカラダの質、そしておよそ15歳までの生活環境によって基礎の部分が決まってくると思ってます。そして、元々のアドバンテージのある選手が走力向上の技術を持ったとき、もはやほかの選手には追いつくことのできない領域に入ってしまうことになったのだと思います。
陸上の5000mや10000mで、五輪・世界陸上において日本選手が「目標はメダルです」なんて言ったとしたら、それは現状認識が全くないことになりますが、男子においては、フルマラソン(42.195km)においても同様の状態になったということになってしまったということですね。勝てる可能性があるとすれば、気温が35度以上の酷暑の条件の中で、オーバーペースにならず、自分のペースで走ったときくらいでしょうか…。
そもそも、日本のテレビで、高校、大学、実業団の駅伝で、日本勢はアフリカ勢に絶対的な差をつけられているのを何度も目の当たりにしていると、今日の男子マラソンの結果は必然だったと感じます。
もちろん、マラソンの男女とも最高位が「13位」というのは満足できる結果ではないですが、少なくとも現状において最大限に実力を発揮した結果がこの順位ということだと思います。男子においては、もはや最初の5kmを14分30秒で入っていける走力がない限り、トップと互角に戦うことは無理でしょう。今の日本選手ではそこまで求めるのはあまりにも酷というものでしょう。もし、その走りをするためには走る技術、走力を高めるための練習方法を工夫していかないならないですね。走行距離を伸ばすだけでは意味がない時代です。ただし、昔のトップランナーのノウハウは今でも通用する部分があると思うので、それをスパイスに、世界と互角に戦える選手が登場することを願ってます。ただし、そういう選手って目標をホントに相当高いところにもっていかないとならないし、その目標に対して強い信念を持たないとならないでしょうが、それを持て!と言っても難しいでしょうね。
自分自身もマラソン競技をやっていてめちゃくちゃ強い信念でやっているわけじゃないですから。自分自身なりの信念はもってますが、ほかの強いランナーから比べれば大したことはありません。そもそも今まで「全力」で走ったことは一度もないと思ってます。それはゴール後、バッタリ倒れたことが一度もないです。それって、結局どこかに余裕があるということ。ただし、私の最大の目標はどんなときでも「とりあえず完走」なので、何かアクシデントがあるかもしれない…と思い、少しは余裕をもって走っている感じですね。
いよいよ1週間後の8月31日は北海道マラソン(第22回)。週間天気予報では晴れときどきくもり、最高気温は25度とのこと。この2年より気温はちょっと低めだけど、平年よりはやっぱり高めの大会になりそう。私は25度くらいがちょうど走りやすくてベストですね。目標タイムは当日の体調や天候によって多少変動するでしょうが、今のところは2時間55分切りですね。
で、今日の北京の気温データは正確なところはわかりませんが、北京の男子マラソンは、いつもの道マラみたいな感じだったのでは…という感じを受けました。逆に言えば、今日の優勝・ワンジル選手が道マラで2時間06分台で走ったようなものです。道マラにレベルが相当高い選手の出場がほとんどいないので、比較は難しいにしても大会記録が2時間10分13秒(1998年に記録。ただしこのときの最高気温は20度)。ワンジル選手はホントに恐るべしです。
それにワンジル選手はまだ21歳。女子マラソン優勝者のスタミナがさらにつく数年後に、気温が15度前後で微風、走りのかけひきなしでフルを走れば、夢の2時間切りも達成できてしまうかも…。
おまけ、日本男子の球技でサッカーが3戦全敗、バレーボールが5戦全敗、野球もメダル獲得の3カ国に5戦全敗。技術や体調うんぬん以前に、チームとしての結束力というかモチベーションが最低ということだと思います。そして全員が同じ目標、同じ意識でなかったということですね。水泳のメドレーリレー、陸上の400mリレーの銅メダルはその逆ですね。個々のやるべきことをしっかりやって、なおかつチームで同じ目標に向かって結集した結果。工夫すべき点は工夫する。修正すべき点は修正する。小さなことの積み重ねがメダルという結果につながったわけです。やるべきことをしっかりとやってかないと、どこかで出てくる勝利のチャンスをみすみす手放すことになるのです。絶対的なアドバンテージがあれば、多少のミスが出ても何とかなりますが、そうでなければ、小さなミスが命取りになる。またミスがでても、ほかの選手がしっかりカバーすればなんとかなるのですが、それができなければ、もはや負けは決まったようなもの。ま、勝つチームがあれば、惨敗するチームもある。そもそも、五輪そのものに出場できない競技もあったわけで、惨敗した競技については、しっかりと負けについての分析をして、それを今後に生かしてほしいものです。また、どんなにレベルが高くても、五輪に対してモチベーションの低い選手については出場させるべきじゃないと思ってます。野球については、プロ選手そのものは五輪が最大目標じゃないから、モチベーションを高めようとしても限界があります。4年後のロンドン五輪では野球は競技から外れますが、もし五輪競技に復活しても、一部の識者が言うように、アマ限定でやった方がいいかもしれません。というか、プロが参加してもこれが結果とわかった以上、同じやり方をしても同じ結果しか出ないでしょうね。ただし、WBCの場合、選手にとっては五輪とは違ったモチベーションになると思うので、五輪とは違った結果にはなると思いますが…。

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